天井の中はどうなっている?軽天と点検口の話

今回は「天井の工事」についてお話しします。

お店やオフィスの天井は、ふだん何気なく見上げているだけの場所ですが、その中には空調や電気の設備がたくさん隠れています。

今回は、天井がどのようにつくられているのか、そして天井にある四角いフタ「点検口」の役割について解説していきます。


【天井の下地「軽天(けいてん)」とは】

内装工事の天井は、多くの場合「軽量鉄骨天井下地」、通称「軽天」でつくられます。

軽量の鉄の部材を組み合わせて骨組みをつくり、そこにボードを張って天井をつくる工法です。

木の下地にくらべて、燃えにくく、反りや曲がりが少ないのが特徴です。

天井ができるまで

  • STEP 1. 吊りボルト:上の階の床(コンクリート)から、天井を吊るためのボルトを下ろします。
  • STEP 2. 野縁受け(のぶちうけ):吊りボルトに金具を付け、天井の骨組みの土台になる部材を取り付けます。
  • STEP 3. 野縁(のぶち):ボードを留めるための細い部材を、細かい間隔で並べていきます。
  • STEP 4. ボード張り:石膏ボードなどを、ビスで野縁に留めていきます。
  • STEP 5. 仕上げ:クロス貼りや塗装、吸音板などで仕上げます。

天井の高さや水平は、この下地の段階でほぼ決まります。照明器具や空調の吹出口の位置も、下地を組むときに合わせておきます。

【天井の中には何がある?】

天井とその上のコンクリートの間には、いろいろな設備が通っています。

  • 空調機(天井の中に埋め込むタイプ)や換気のダクト
  • 給水・排水の配管、スプリンクラーの配管
  • 照明やコンセントの電気の配線

これらの設備は、完成後も点検や修理、フィルターの掃除などが必要になります。

【点検口の役割】

天井に付いている四角いフタが「点検口」です。

点検口は、天井の中の設備を点検・修理するための入口で、450mm角や600mm角などの大きさがあります。

点検口の位置を先に決める理由

点検口は、空調機やバルブなど、点検が必要な設備の近くに付ける必要があります。

もし天井を張り終えてから「点検口が足りない」「設備の真下にない」となると、ボードを切って補強し、仕上げをやり直すことになります。

そのため、設計や下地の段階で設備の位置を確認し、点検口の位置と数を先に決めておくことが大切です。

見た目への配慮

点検口はどうしても目に入るものなので、天井のボードの目地や照明の並びに合わせて配置したり、枠が目立たないタイプを選んだりして、すっきり見えるように工夫します。

【地震への備え】

天井の下地には、地震で揺れたときに天井が落ちないよう、斜めに部材を入れる(振れ止め)などの対策を行います。

高さ6mを超える大きな天井など、一定の条件にあてはまる天井は「特定天井」と呼ばれ、地震対策の基準が決められています(建築基準法施行令 第39条)。

【まとめ】

天井は、軽天の下地にボードを張ってつくられ、その中には空調や配管、配線などの設備がたくさん隠れています。

点検口は、それらの設備を長く使い続けるための大切な入口です。

DYELINE では、デザインだけでなく、設備の点検のしやすさまで考えて天井を計画しています。


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