原状回復工事 退去のときに戻す範囲

今回は「原状回復工事」についてお話しします。

オフィスやお店を退去するときは、借りていた部屋を元の状態に戻してから、ビルに返すのが一般的です。これを「原状回復(げんじょうかいふく)」といいます。

今回は、どこまで戻すのか、どんな段取りで進めるのかを解説していきます。


【原状回復とは】

入居したときに自分たちでつくった間仕切りや、張り替えた床、取り付けた設備などを撤去して、借りたときの状態に戻す工事のことです。

コンクリートがむき出しの「スケルトン」に戻す場合もあれば、床と壁を張り替える程度で済む場合もあります。

【戻す範囲は契約しだい】

どこまで戻すかは、賃貸借契約書や、ビルの原状回復の決まりによって変わります。

  • 間仕切り壁や造作家具を撤去する
  • タイルカーペットやクロスを張り替える
  • 天井のボードや照明を、ビルの標準のものに戻す
  • 増やしたコンセントや配線を撤去する

入居したときの図面や写真が残っていると、戻す範囲がはっきりして、話がスムーズに進みます。

【B工事・C工事との関係】

テナントビルの工事は、だれが業者を決めて、だれが費用を払うかで分かれています。

  • A工事:ビル側が業者を決めて、ビル側が費用を払う
  • B工事:ビル側が業者を決めて、テナントが費用を払う
  • C工事:テナントが業者を決めて、テナントが費用を払う

原状回復でも、空調や防災設備などは、ビル指定の業者(B工事)でしか工事できないことが多いです。どこがB工事になるのか、早めにビル側へ確認しておきましょう。

【見積と日程】

原状回復の見積は、ビルの担当者や業者と一緒に現地を確認してから出してもらいます。

B工事の部分はビル側の見積になるため、内容がわかりにくいこともあります。項目ごとに、数量や範囲を確認しておくと安心です。

工事の期間は、広さや内容にもよりますが、数週間〜1か月ほどかかることがあります(※目安です)。

【退去の日に間に合わせる段取り】

原状回復は、退去の日(明け渡しの日)までに終わらせるのが基本です。

  • 解約の通知を出す
  • 現地の確認と見積
  • 工事の日程の調整と、ビルへの申請
  • 引越しのあと、すぐに工事を始める
  • ビルの立会い検査を受けて、明け渡し

引越しと工事の開始が近いので、新しいオフィスの工事と合わせて、全体の日程を組んでおきましょう。

【まとめ】

原状回復は、戻す範囲が契約しだいで変わり、B工事が入ることも多い工事です。契約書の確認と、早めの見積・日程の調整が大切です。

DYELINE では、原状回復工事の見積・施工や、ビル側との打合せもお手伝いしています。退去が決まったら、お早めにご相談ください。


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