飲食店の内装で気をつけること

今回は「飲食店の内装工事」についてお話しします。

飲食店の内装は、見た目のデザインだけでなく、水や油、熱、においを扱うための工夫がたくさん必要です。

今回は、特に厨房まわりで気をつけたいポイントを解説していきます。


【厨房の床は「防水」と「水勾配」】

厨房では、床を水で洗ったり、水がこぼれたりすることが多いため、床の防水がとても大切です。

防水がしっかりしていないと、下の階への漏水事故につながることがあります。

また、床に「水勾配(みずこうばい)」という、ゆるやかな傾きをつけて、水が排水口へ自然に流れるようにします。勾配は、1/100前後(1mで1cmくらい)が目安です(※床の仕上げや範囲によって変わります)。

床の仕上げは、左官(モルタルなど)や、すべりにくい床材を使います。

【グリストラップ(油の受け皿)】

グリストラップは、厨房の排水に含まれる油や食べ物のかすを、下水に流す前にためておく設備です。

油がそのまま流れると、配管がつまったり、においの原因になったりします。

  • 厨房のシンクや床の排水を、グリストラップに通す
  • 定期的に、たまった油やごみを掃除する
  • 掃除しやすい位置にフタを設ける

テナントビルでは、すでにあるグリストラップを使う場合と、新しく設ける場合があるので、物件を決める前に確認しておきましょう。

【排気と給気のバランス】

コンロやフライヤーの上には、排気フード(換気扇)を設けて、煙やにおい、熱を外へ出します。

排気だけを強くすると、店内の空気が足りなくなり、ドアが開けにくくなったり、においが客席に流れたりします。

外の空気を取り入れる「給気」とのバランスを考えることが大切です。排気ダクトのルートは、ビルの決まりで制限されることも多いので、早めに確認します。

【保健所の基準】

飲食店を開くには、保健所の営業許可が必要です。

  • 手洗い設備の数と位置
  • シンクの数や大きさ
  • 床や壁を、掃除しやすく水に強い材料で仕上げる

など、地域や業種によって細かい基準があります。工事を始める前に、図面を持って保健所に事前相談しておくと安心です。

【まとめ】

飲食店の内装では、床の防水と水勾配、グリストラップ、排気と給気、保健所の基準など、目に見えにくい部分がとても大切です。

DYELINE では、飲食店の内装デザインから施工まで、設備や申請も含めてお手伝いしています。


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