
今回のテーマは「現場調査(げんちょう)」についてです。
内装工事では、図面を描き始める前に、必ず実際の現場に行って調査を行います。
「図面があるのに、なぜわざわざ現場を見に行くの?」と思われるかもしれません。今回は、現場調査で何を確認しているのか、その理由と一緒に解説していきます。
【図面と現場は「ちがう」ことがある】
ビルやお部屋には、建てたときの図面(竣工図)が残っていることが多いのですが、実際の現場と図面が一致しているとは限りません。
- 以前のテナントが改装して、壁や設備の位置が変わっている
- 図面に描かれていない柱の出っ張りや梁がある
- 古い図面で、寸法がおおまかにしか書かれていない
図面のまま設計を進めてしまうと、「家具が入らない」「天井が思ったより低い」といったトラブルにつながります。
そのため、図面の情報を現場で一つひとつ確かめていくのが現場調査です。
【現場調査で確認すること】
1. 寸法
部屋の幅や奥行き、柱や梁の位置と大きさ、天井の高さ、窓や出入口の大きさを測ります。
メジャーやレーザー距離計を使い、図面に書き込みながら確認していきます。
2. 既存の設備
天井の中の空調機やダクト、配管、配線のルートを確認します。
電気の容量(分電盤)、給水・排水の位置、換気や排気のルート、スプリンクラーや火災感知器の位置も大切なポイントです。
特に飲食店では、排水や排気の取り方でレイアウトが大きく変わることがあります。
3. 床・壁・天井の状態
床の段差や傾き、壁のひび割れ、天井の汚れや雨漏りの跡などを確認します。
下地の状態によっては、仕上げの前に補修が必要になります。
4. 搬入経路
エレベーターの大きさ、搬入口、廊下の幅、車を停められる場所を確認します。
大きな家具や什器が「現場まで運べない」ということがないように、早めに確認しておきます。
5. ビルのルール
テナントビルでは、工事ができる時間帯(夜間・休日のみ等)や、工事の申請方法、ビル指定の業者が担当する工事の範囲が決められていることがあります。
管理会社へのヒアリングも、現場調査の大事な仕事です。
【写真と記録を残す】
現場調査では、たくさんの写真を撮り、寸法と一緒に記録しておきます。
設計中に「あそこはどうなっていたっけ?」となったときに、写真があれば何度も現場に行かずに済みます。
天井の中など普段見えない部分は、点検口から覗いて写真に残しておくことも多いです。
【まとめ】
現場調査は、図面と現場のちがいを見つけ、あとからのトラブルを防ぐための大切な工程です。
ここでしっかり確認しておくことで、設計の精度が上がり、工事もスムーズに進みます。
DYELINE では、現場調査から設計・施工まで一貫して担当しています。物件探しの段階でのご相談もお気軽にどうぞ。
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