ひらめきと新規事業

今回のテーマは「ひらめきと新規事業」に関してです。

日々色々考えながら生活していると、違和感やちょっとした不便さなど、ちょっとした事から新しいひらめきが生まれてきます。

そのひらめきが新しい事業を起こし起業の糸口となります。ひらめいた事をただのアイデアで終わらせないように、どうやって現実に落とし込むか。重要視するポイントも含め始めていきます。


【ひらめきとその先】

辞書によると、“ひらめき”とは“すばらしい考えなどが瞬間的に思い浮かぶこと”と解説されています。

仕事中や趣味の活動をしているとき、家族や友人と接しているとき、ぼんやりと何かをしているとき。それがビッグな発想でもちょっとした気づきでも、一瞬するどく光り降りてきたアイデア。誰しも一度は「ひらめいた!」経験があるのではないでしょうか。

「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」

偉大な発明家、トーマス・エジソンの有名な言葉です。皆さんもどこかで一度は見た、聞いたことがあるのではと思います。

この言葉は、努力とひらめきどちらが大事なのか?ひらめきが無ければ努力は無駄?と色々な解釈がありますが、個人的にはポジティブな意味合いで次のように捉えています。

「1%のひらめき」は自分の生活や人生を新しく変えるかもしれない一歩目です。“ひらめいて”も何もせずそのままにしておけば、日々のあれこれに流され消えてしまう事もあります。メモに残したり誰かと考えを共有をしたり、実際に描いてみたところでやっとそれは現実で形を持ちはじめます。

そこから具体的な形や意味を加えていき、時にはひっくり返して悩み…そうしていずれ自分だけではなく、多くの人や仲間の意見や協力も得て「99%の努力」が形になったとき、エジソンほどの大発明ではなくとも、ようやく一つの大きなものとして動き出すのではないでしょうか。

ひらめいた!と思ったら、SNS社会の今、情報はネットにいくらでも溢れています。ただしその中には間違いや誇張されたものも多くあるので、少ない情報で判断するのはリスクがあり、一人で判断し進めるのにも限界はあります。

そんな時に賛同してくれる誰かがいると心強くなります。それは更なるアイデア提供や技術協力、事業としての成り立つかの判断と知識、もしくは経済的な協力もあるかもしれません。そうしたアイデアを得たとき、「新事業」という選択肢が見えてきます。


【起業を決めたその先】

近年は働き方の多様化もあり、様々な志を持ち起業をする人たちが増えています。

それは同時に、同じ考えを持つ企業もたくさん存在する、人気のあるコンテンツはアイデアも人口も飽和状態に近づきつつある、という意味です。

ひらめいた事業が既に他の企業で行われている、なんてことはありふれています。

ですが、全く新しい事業を考えて始めるのはそう簡単ではありませんし、経験の無い業界に飛び込むことは不安もリスクもあります。

その中で埋もれず差別化を図れるよう、計画の上で重要視する点は以下の3点と考えています。

  • 新しいものではなく、足りていないものは何か
  • 顧客の悩み、ニーズを解決できるか
  • 事業として安定した利益を見込めるか

上記でも書いたように、トレンド・注目度の高い市場はその分人口が多いです。

多くの競合他社と並び、技術力・価格・会社の知名度・信頼度全てにおいて比較され選ばれる中、ただ確実にその市場にも足りないもの、あったらいいな、こうできたらいいなと感じるニッチな部分=顧客のニーズがあります。

昨今、様々な市場で材料費や人件費を含めた全体的なコストが高騰し続けていますが、企業努力はあってもそこを抑え続けることは難しく、大きな市場であればあるほど、競合他社との競争においてコスト重視の横並びに見られてしまうことも多いです。

そんな状況で自社の優位性を保つにはどうしたらよいか?ここで大きなポイントとなるのは、自分たちにしか提供できないサービス、技術力など、どれだけ魅力的・独創的な付加価値を提供出来るかということです。

ただしそれが一部の需要で終わってしまっては意味がありませんし、顧客の希望全てを受け入れ続けることも難しいため、事業として継続性があるかどうか、それを商品化し展開できるかどうかの見極めも重要です。

対象とする市場で、顧客は何が足りない・補完して欲しいと感じているか?それをいかに補ってニーズを解決し、印象付けられるか?それは今後どれだけ需要が見込まれるのか?などなど。イチから新しいものをではなく、顧客の課題と望みを傾聴し、今あるものを応用して新しい価値を創り出すこと。これが大切になってくるのではないでしょうか。

さて。締めにもうひとつ、トーマス・エジソンの名言を。

「まず世界が必要としているものを見つけ出す。
そして、先へ進み、それを発明するのだ」

(リンク)参考:新規事業のアイデアを生み出す方法とは?良いアイデアの条件や考え方を紹介https://stockmark.co.jp/coevo/new-business-idea

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