
今回は「音を伝えにくい内装」についてお話しします。
会議室の話し声がとなりに聞こえてしまう、診察室の会話が待合室にもれてしまう…。こうした音の悩みは、内装の工夫でやわらげることができます。
今回は、遮音と吸音の違いと、音を伝えにくくするための内装のポイントを解説していきます。
【「遮音」と「吸音」の違い】
- 遮音(しゃおん):音をさえぎって、となりの部屋に伝えにくくすること
- 吸音(きゅうおん):音を吸いこんで、部屋の中の響きをおさえること
となりに声がもれるのを防ぐには遮音、部屋の中で声が響くのをおさえるには吸音が効きます。どちらか一方だけでは足りないことも多く、組み合わせて考えるのが大切です。
【壁でできる工夫】
ボードを重ねて張る
壁は重いほど音を通しにくくなります。石膏ボードを2枚重ねて張ると、1枚のときより音が伝わりにくくなります。
壁の中に吸音材を入れる
壁の中のすき間に、グラスウールなどの吸音材を入れると、壁の中で音が響くのをおさえられます。
天井裏まで壁を伸ばす
オフィスの間仕切り壁は、天井の高さで止まっていることがよくあります。この場合、音は天井裏を通ってとなりの部屋へ回りこみます。音をもらしたくない部屋は、壁を上の階の床(スラブ)まで伸ばすのが効果的です。
【床・ドア・すき間】
- 足音が下の階に響くときは、クッション性のある床材やカーペットを使う
- ドアは、すき間の少ない防音タイプや、重みのあるドアを選ぶ
- コンセントや配管のまわり、ドアの下などのすき間をふさぐ
壁をしっかりつくっても、小さなすき間から音はもれてしまいます。すき間をなくすことがとても大切です。
【会議室やクリニックの例】
会議室
役員室や会議室など、話の内容を聞かれたくない部屋は、壁をスラブまで伸ばし、防音ドアを使うことが多いです。
クリニック
診察室やカウンセリングルームでは、プライバシーを守るために遮音を重視します。待合室に音楽を流して、会話を聞こえにくくする方法もあります。
【まとめ】
音を伝えにくくするには、遮音と吸音を組み合わせて、壁・天井裏・床・ドア・すき間まで考えることが大切です。
あとから防音工事をすると費用も手間もかかるので、計画の段階で相談しておくのがおすすめです。
DYELINE では、会議室やクリニックなど、音に配慮した内装の設計・施工をお手伝いしています。
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