犬と猫と一緒に暮らす

今回のテーマは「犬と猫と一緒に暮らす」です。

犬は天真爛漫、素直で従順。

猫は気まぐれ、クールだけど甘え上手。そんなイメージもある犬と猫ですが、どちらもとても愛らしく、それぞれに代えがたい魅力があります。

彼らは異なる性格や習性を持っていますが、人間を含め“社会”を持つ同士でもあります。

一緒に飼うことはもちろん可能ですし、仲良く一緒に飼われている飼い主さんもたくさんいらっしゃることでしょう。

異なる種族の同居は、生態の差はもちろん、仲良くなる過程での距離感・飼い主さんの対応がなによりも大切です。

この記事では、それぞれの特徴を理解しつつ、犬と猫を一緒に飼う上で考えておきたいポイントをご紹介します。


【犬と猫の性格の違い】

まず、犬と猫の性格の違いを考えてみましょう。

犬は一般的にとても社交的な動物で、人間や他の動物と遊び一緒に過ごすことを好みます。

日常的な散歩の他、ドッグランで他の犬と触れ合ったり、犬によっては盲導犬や救助犬として活躍するなど、人間に寄り添う素直さ・人懐っこさを愛する飼い主さんは多いでしょう。

一方、猫は独立心が強く、自分の空間や生活リズム、他の動物とも距離感を大切にする傾向があります。

個体差はありますが、ツンとして距離をとったと思いきや、頭を擦り付けて甘えてきたり、構ってくれないとやきもちを焼いてくっついてきたり。

こんな気まぐれさが飼い主さんたちはたまらないのではないでしょうか。

それぞれの犬・猫種による性格の差はありますが、まずは種族による差を理解し、それぞれに適した住環境を整えることが必要となります。

【初対面の際の注意点】

犬と猫を初めて対面させる際には、慎重に行うことが重要です。

急に対面させるとお互いにストレスを感じてしまうので、まずは別々の部屋に住まわせ、気配や匂いを感じさせる・交換するなどして徐々に慣れさせることが大切になります。

お互いに興味を示し始めたら、少しずつ距離を縮めて対面させます。

この過程では威嚇をしあったりすることもあり、お互いの存在に慣れるまでには数週間から数ヶ月かかることもあります。

そうしてお互いを一緒に生活をする一員と認識し、距離感もつかめた後は、飼い主さんは以下のポイントにも気を配ってあげましょう。

1. 共通のスペースと個別のスペース

犬と猫が快適に過ごすためには、共通のスペースと個別のスペースを確保することが必要です。

共通のスペースでは、食事や遊びを通じてお互いに慣れ親しむことができます。しかし、それぞれの動物、特に猫は自分だけの時間を過ごせる場所が重要です。

猫には高い場所に登れるキャットタワーや、犬には静かな場所に置くベッドを用意してあげましょう。

2. 食事とトイレの管理

犬と猫の食事は別々に与えることが理想です。

個別差はありますが、犬は食事を一気に食べることが多く、猫は少量を何度も食べる傾向があります。

犬と猫が必要とする栄養素もそれぞれ違います。

どちらかの餌を食べてしまったりしないよう、食事の時間や場所を工夫して、それぞれの動物がストレスなく食事できるように配慮することが大事です。

また、トイレは別々に設置してあげましょう。

どちらも清潔に保つことが第一ですが、猫はトイレに関しては特にデリケートです。

猫のトイレは静かな場所に、犬のトイレはこまめに掃除できるよう気付きやすい場所に置いてあげるのが良いでしょう。

3. 遊びと運動

犬と猫はそれぞれ遊び方が異なります。

犬は毎日の散歩や追いかけっこなど、体をアクティブに動かす遊びが大好きです。

一方、猫はネコじゃらしやボールを追ったり、狩りの本能を刺激する遊びが好きです。

それぞれの動物が好む遊びで、お互いのエネルギーを発散させることが大切です。

4. 健康管理

犬と猫の健康管理も重要なポイントです。

定期的な健康チェックやワクチン接種を行い、病気の予防に努めましょう。

また、犬と猫がストレスを感じないように、日常のケアも欠かさず行います。

ブラッシングや爪切りなど、普段からのケアを通じて飼い主として彼らの健康を維持しましょう。

特に猫の爪は鋭いです。トラブルが起きた際に犬がケガをしないよう、気を付けてケアを欠かさないようにしましょう。

5. しつけとトレーニング

犬と猫のしつけも重要です。

犬は基本的なコマンド(座る、待て、来い)を覚えることで、家庭内でのルールを理解します。

猫の場合は、トイレの場所や爪とぎの場所を教えることが大切です。

できたらご褒美をあげたり積極的に褒めてあげるなど、ポジティブにしつけることで、ストレスを感じずに学習できます。

【愛情とコミュニケーション】

もっとも重要なことは、犬にも猫にも、愛情とコミュニケーションを忘れないことです。

お互いにストレスなく生活するためには、飼い主さんが適切な距離感とタイミングで愛情を注ぎ、関わっていくことが何より大切です。

気を付けたいのは、先住のペットより新入りのペットを多く構ってしまうこと。

犬も猫も社会性を持つ動物で、犬には家族=群れの序列を乱されて困惑したり、猫は飼い主さん=お母さんをとられたとやきもちを焼いたり、新入りペットに嫉妬をして敵対してしまう可能性もあります。

環境に慣れて欲しくてつい新入りの子を多く構ってしまいがちですが、まずは先住ペットを優先しつつ、それぞれに愛情を持って接し、良好な関係を築くことを心がけましょう。

(リンク)犬と猫は仲良しになれる? 一緒に飼うコツや注意点

https://www.min-breeder.com/magazine/15998


まとめ

正反対の性格をもつように見える犬と猫。

彼らを一緒に飼うことは初めは挑戦かもしれませんが、それぞれの特性を理解し、適切な環境を整えてあげれば、お互いに幸せで愛情あふれた生活にすることが可能です。

しかし人間も合う合わないがあるように、どうしても気が合わないまま、一緒に生活することを断念せざるを得ないこともあるかもしれません。

飼い主さんは、お互いが慣れなかった場合にどうするかも考えた上で、新入りペットを迎えるようにしてください。

飼い主としての責任を持ち、愛情と配慮を忘れずに接することで、犬と猫が仲良く幸せに暮らせる家庭を作っていきましょう。

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